学生の頃に乗り換えで利用していたのでとても馴染みのある自由が丘。何を買うにもいろいろ見てからでないと決められない私は、お気に入りのお店を何軒か回って、それでお目当てが決まればまたそれを買いにお店に戻る、なんてことをよくしていました。だから家路につく頃には足が棒のよう。使うお金が限られていて、時間はすべて自分のことに費やせる、そんな身分だったからできたことだと、2児の母となった今、つくづく思います。
今回久しぶりに歩いてみると、私の中の目印的なショップは残っていても、店模様がだいぶ変わっていました。でも華やかな雰囲気はそのまま。ぶらぶらお散歩もいいけれど、なにせ狭い通り。車に気をつけないと。
駅正面口を出たところ。ロータリーを女神像が見守っています。いつからなのでしょう。ぐるっと見回しただけでも、新旧ごちゃまぜにお店が並んでいます。
行き交う人や車と、両サイドに並ぶお店で賑わうカトレア通りですが、その賑わいのちょっと先まで進んでみると、こんな家屋が出現。一見普通のお住まいに見える大正時代の日本家屋を茶房にした「古桑庵」です。ちょっとのぞいてみましょう。
庭石を踏みながら玄関へ向かうと、気分が高まってきます。わ、右手にはぬれ縁がありますよ。
通された畳敷きのお部屋。中庭を眺めながらゆっくりとお茶をいただけます
お部屋の中にはオーナーさんとスタッフの方がつくったお人形やタペストリーなどがたくさん飾られていて、ここでは小物が販売されています。ちりめんでつくったものや、着物の帯をほどいてつくったものなど。
いちごミルクにはお茶菓子が添えられてきました。
甘酒にはしょうが汁が添えられて。座卓に置かれたティッシュケースも千代紙模様です。
甘酒をいただいた後、古桑庵の奥に見えた高い木を目指して回り込むと、同じ区画内にこんな看板を発見しました。
そこを折れて入っていくと熊野神社がありました。古桑庵と同じく、街の喧騒からぽっかり抜け出てしまったような場所です。
人影が見当たりません。朱色の本殿と鳥居が印象的です。
神社の鳥居をくぐるとシーソーのある小さな遊び場があり、境内を囲む塀の向こうには住宅あり、カフェあり。
そしてまた通りに出れば”自由が丘”の街のにぎわいが戻り、不思議な感覚に襲われます。
ひっきりなしに開閉する踏み切り。帰りはそのまま線路沿いの狭い通りを歩いてみました。
アンティークのキッチン雑貨を置いた小さなお店を発見。残念ながらお休みでした。
右に折れる石畳の道に見つけました。
お揃いのマークが街灯にも。
シブいお店が並ぶ「ひかり街」。すぐ横を走る東横線の電車や踏み切りの音のせいでしょうか、華やかな街の雰囲気とはちょっと異なった趣きです。
「自由が丘デパート」という名の、とっても庶民的な匂いのする細長いショッピングモール。旅行で訪れたことのあるベトナムのデパートっぽい雰囲気が漂っています。
せっかくお出かけしたから何かお土産にと、「自由が丘ロール屋」の自由が丘ロールと抹茶ロールをお買い上げ。モン・サン・クレールの辻口さんによるロールケーキ専門店で、テイクアウトのみの小さなかわいい店舗でした。
何も目的がなくても、歩いているだけでお気に入りが見つかりそうな通りがたくさんありそうです。少しずつ足をのばして、自分だけの街を発見していきたいですね。
ご注意:
上記の記事は、地域情報サイト「まいぷれ」で掲載されていた「東横寄り道マダム」というコンテンツを転載したものです。記載されている内容は、当時のものですので、現在の情報とは異なる可能性があります。ご了承ください
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